不安・パニックの犯人   (食事について)

不安・パニックの犯人=血糖値の乱高下

 

<通常の血糖値の推移>
食事をすると、ゆるやかに血糖値が上がる

上がった血糖値を下げようとしてインスリンが出る

血糖値がゆるやかに下がる

 

<不安・パニックの人に多い血糖値の推移>
食事をすると、血糖値が急激に上がる

急激に上がった血糖値を下げようと、インスリンが多く出る

血糖値がググッと下がって低血糖を起こす(乱高下)

今度は下がり過ぎた血糖値を上げようとして、ノルアドレナリンが出る

不安・パニックの症状が出る

 

 

でもなぜ、不安・パニックの人はこの血糖値の乱高下を
引き起こしやすいのでしょうか?

 

それは、

副腎という小さな臓器が関係していたんです。

 

副腎ってどんな臓器?

副腎は肋骨の下辺りにある小さな臓器ですが、
さまざまなホルモンを作って調整している体の要(かなめ)です。
ここで、血糖値をコントロールするコルチゾールというホルモンも作られています。

 

副腎はストレスが原因で疲労する!?

コルチゾールは『抗ストレスホルモン』とも呼ばれていて、
ストレスがかかった時に多く出ることで、
ストレスや不安に立ち向かっていけるようにしてくれます。

しかし、ストレスがずっとかかりっぱなしになると、
否応なくコルチゾールが出続けますので、
作り出している副腎は疲れ果てて弱ってしまいます。
これが副腎疲労の正体です。

してその結果、コルチゾールが分泌できなくなり、
血糖値の乱高下を引き起こすのです。

 

だから、副腎疲労が原因の不安やパニック発作を改善するには、
副腎を元気にしてコルチゾールをたくさん出すことで低血糖を防ぐことが有効なのですね。

 

副腎疲労を解消する方法

先述したとおり、副腎疲労はストレスが原因。
ということは、ストレスを取ってあげる必要があります。

不安・パニックの方は、日々不安な場面でかかってくる
精神的ストレスを解消することももちろん大切です。

ですが、実は身体面でも日々ストレスがかかっています。
最も身体的ストレスを引き起こしているのが、

『低血糖』!!!

血糖値の乱高下は身体に大きなストレスを与え、副腎を弱めていたのです。

ストレスを与えないためには、

低血糖を起こさないような食事に変えることが必要です。

では、低血糖を起こさない食事方法とは?

それは、

『精製された砂糖を控える』ことです。

 

精製された砂糖とは…

白砂糖、上白糖、グラニュー糖、三温糖などです。

・市販のお菓子やスイーツ全般
・加工食品
・お惣菜
・清涼飲料水
・ドレッシング
・市販のたれ

などに多く含まれています。

加工食品を食べる際は、食品表示を見て、
上から3番目までに砂糖が入っているものは要注意ですよ!

 

Q&A

・どのくらいならOKという基準はあるの?
→基準はありません!できる限り砂糖は摂らないほうが良い、とのこと。
中途半端だと全然効果がない方もいるので、まずは3日でもいいので
完全にオフの日を作りましょう。

・炭水化物は食べても大丈夫ですか?
→OKです。まずは精製された砂糖をやめましょう。

 

・甘いものが好きで、なかなか砂糖をやめられない方はどうすればいいですか?
まずは3日間だけ、頑張って砂糖をやめてみましょう!

3日間だけだと思えば頑張れる方も多いと思います。
出来る方は2週間、頑張ってみて、少しずつ日数を増やしていきましょう。

宮澤先生曰く、2ヵ月頑張ると味覚が変わってきて
自然と甘いものと離れていけますよ、とのこと。

 

料理に使う砂糖は大丈夫?
→砂糖を「ラカンカ」という天然甘味料に変えましょう。
スーパーなどでも手軽に手に入りますよ~^^

 

・ハチミツや黒糖は大丈夫?
→砂糖と同成分が含まれるため、できるだけ控えましょう。

 

果糖は大丈夫?
→糖質が少なく繊維質の多い果物を摂るようにしましょう。

 

そのほか、砂糖を摂ると悪玉細菌やカンジダ菌が過剰に増え、
腸内環境も悪化します。
カンジダ菌は腸壁に穴をあけてしまい(リーキーガット症候群)、
そこから糖の吸収が早くなってますます低血糖が加速してしまいます。
また、腸内環境が悪化するとセロトニンが作られなくなってしまいますので
ますます不安・パニックを助長してしまう恐れがあります。

このように、砂糖を摂ることで身体に多大なストレスがかかっています。
身体的ストレスをできるだけなくして、
副腎疲労や腸内環境が関与している不安・パニックの症状を改善させましょう!

 

改善された方の例

社会人になって約10年目。朝は始発、帰りは終電。
昼食は時間がないのでインスタントカップラーメンとドーナツ。
そのような生活が続いていたせいで副腎疲労を引き起こし、
不安で家から出られなくなってしまいました。

そこで栄養士の指導を受けながら
ご家族の協力のもと、砂糖オフなどの食事改善を進めました。

結果、約半年で症状改善、完治までには2年ほどでしたが、
それまでの間に不安・パニックの症状も改善し、
夢だった海外旅行にも行けたとのことでした。

 

参考文献(nico)

 

城東治療院